SERVICE
受託開発の進め方
ヒアリング
私たちのミッション「建築をつくる人を、笑顔にする」を実現するために、まずはお客様のビジョンやニーズを深く理解することを重視します。ヒアリングでは、お客様のご要望を適切に把握し、最善のソリューションを提案します。
要件定義
私たちの知識やノウハウを活用し、ヒアリングで得た情報を基に、プロジェクトの具体的な要件を明確に定義します。機能的な要件だけでなく、安全性や利便性などの非機能的な要件も考慮し、お客様の想像を超える価値を提供します。
設計
要件が確定したら、開発が円滑に進むように詳細な設計を行います。技術やデザインの最新のトレンドや私たちの経験から、要件に合った最適な方針を決定し、お客様のご要望を具体的な形にするための基盤を作ります。
開発・テスト
作成した設計に基づいて開発とテストを進めます。私たちの技術力やチーム力を活かし、迅速に開発を行い、納期を遵守します。様々なテストを実施することで、成果物の品質を高く保ち、お客様に安心と信頼を提供します。
保守・運用
システムのリリース後も、お客様が常に笑顔でいられるよう、継続的な保守と運用を行います。ユーザーフィードバックに基づいたシステム改善や、安全のために必要な対応を行い、長期にわたり安定した運用を実現します。
開発実績
Revitの鉄筋モデルを基にした構造細目の検証を可能にするアドインを開発しました。 このアドインは、重ね継手の長さや配筋間隔が設計仕様に準拠しているかどうかを、鉄筋モデルの幾何学的な配置とパラメーターを分析することで検出します。また、鉄筋の種類を分類す る機能も備えており、配筋施工図の検証作業を効率化します。さらに、配筋施工図の自動生成 機能やDWGファイルからの鉄筋自動配置機能、カプラーの自動配置機能なども開発しています。
LIXIL、高木秀太事務所との共同開発による、建築設計者に向けたトイレ空間の自動設計サービスです。 ユーザーが指定した器具や空間の条件をもとに、独自開発したAIプログラムが複数のレイアウトプランを提案します。また、Autodesk Platform Services(旧Autodesk Forge)を利用したWeb上での3Dビューワーや、Rhinoceros・Grasshopperへのファイルエクスポート機能などで従来の設計ソフトウェアとの連携も可能となっており、トイレの設計にまつわる設計者の想いをサポートするWebプロダクトです。
GrasshopperとKarambaを用いて、鉄骨梁の構造検討をパラメトリックに行えるツールを作成しました。架構の変更と同時に応力や変形の確認、断面算定等が行えるようになり、単純作業の時間を削減しました。
日射による室外や室内空間への影響を検討するツールを作成しました。 このツールを用いて、開口部やそこに設置するルーバー等の最適な位置や形状を決定しました。これまでは、解析を行うにも時間がかかっていたため、定量的な評価をすぐに得ることが難しい状況でしたが、このツールによって、意匠的な見え方をはじめとした各種指標を検討しながら、環境的な性能を同時に確認できるようになったため、より早く合理的な設計を行えるようになりました。
竹中工務店が独自に所有している一貫構造設計システムのバージョンアップのサポートを行い、「BRAINNX」へと大幅な進化を遂げました。また、「BRAINNX」を中心とした多くのソフト間の連携強化や、ワークフローにAIを取り入れたいくつかの機能開発にも関わり、作業を効率化し、単純作業を削減しました。「BRAINNX」の刷新やその周辺機能の開発支援を通じて、新しい構造設計体験を実現しました。
「BRAINNX」で作成した専用データを株式会社構造システム社の任意形状立体フレームの弾塑性解析ソフト「SNAP」の転送用テキストデータに変換するプログラムです。 もともとは、竹中工務店社内で開発されていたプログラムでしたが、機能拡充やバージョンアップ等への対応のため、弊社で開発・保守を行っています。 「BRAINNX」と「SNAP」間の計算モデルや剛性計算等の考え方の違いを最小限に抑え、計算結果の利用や比較ができます。特に大規模建物の場合は、構造解析モデルを2つの解析ソフトで作成するのは現実的ではなく、SNAPコンバータによってソフト間を円滑に繋ぐことで、モデル作成のコストを大幅に削減しています。 また、汎用中間形式ファイルを介することなくネイティブデータを直接変換するため、仕様の変更や機能の追加に柔軟に対応することができます。
木質部材(梁、柱、壁)に対応した独自のST-Bridgeファイルを読み込み、ファミリタイプを作成、インスタンスを配置するRevitアドインです。ST-Bridgeファイルに記載された木質壁の層構成についても、壁の複層構造としてRevitモデルに反映することができます。 また、木質部材対応ST-Bridgeファイルを運用する以前は、S柱やRC梁を用いて木質部材を代替入力していました。このため、置換ルールが記載されたCSVファイルを指定することで、代替入力された部材を木質部材に置換して配置するオプションも備わっています。
ST-Bridgeファイルに記載されているSRC柱のファミリタイプを作成、インスタンスを配置するRevitアドインです。 併せて、インポート時に基礎のレベルをST-Bridgeファイルに記載されている正しい位置に修正する機能も搭載しました。Revitにおける基礎インスタンスは、自身に重なる柱の最下部に自動的に移動する仕様があり、既存のST-Bridgeファイルをインポートするアドインでは基礎の位置がST-Bridgeファイルと整合しない場合があります。手動でモデルを修正することなく、1クリックでST-Bridgeファイルと整合したRevitモデルを生成することができる仕様を実現しました。
長野市の中心市街地に位置する、大正時代から増改築を繰り返し受け継がれてきた意匠設計者の自邸の改修です。 場当たり的な増改築により、空間、構造、環境が分断された建物を、貫を用いることで、ひとつに「縫合」することを目指しました。構造的には、これまでバランスが悪かった耐力壁の配置を整え、貫を制振要素として挿入することで、建物に新たに地震力を吸収する機能を付加しました。検討にはRhinocerosやGrasshopper、OpenSees等を用い、多くの調整が必要となる貫の設置について、パラメトリックスタディを高速に行える仕組みを作成することで、諸条件を満たす貫を用いた柔らかい構造を実現しました。